第5回 「120セミナー&サロン」 レポート <食育のすすめ―大切なものを失った日本人―>
講師 服部幸應 氏 元気な120才を創る会代表理事
学校法人服部学園 理事長 服部栄養専門学校 校長
「元気な120才を創るには子どもの頃からの食育が大切!」
年間で3食合わせると、1095回もある食事の場。
この場が「子どもを教育するのに絶好の機会」と料理研究家の服部幸應さんはいう。「昔のように家族揃って同じものを食べることの大切さ」を服部さんは説いた。
■セミナー

今回は当会代表理事で、テレビや雑誌でもおなじみの服部幸應さん。
開口一番、服部さんは「元気な120才を創るためには、健康的な食習慣を身に付けた大人を育てなければならない」と。 健康的な食習慣とは、たとえば「朝食をキチンと食べる」ことであり、「どんなものを食べたら安全なのかを知っている」こと。
そして、そうした大人を育てるには、「脳が成長過程にあり素直に物事を受け入れる8歳までの教育が大切」と。 また、そんな食育を行うのに最適な場が『家族の食卓』なのだという。 が、その家族の食卓が今、日本から失われ「『コショク』化が進行している」という。
「コショク」とは、「孤食」「個食」「固食」「小食」「粉食」の総称。 それぞれ、「ひとりで食事をすること」「家族みなが各自バラバラの食事をすること」「同じようなモノしか食べないこと」「少ない量の食事をすること」「穀物ではなく、パンなどの小麦粉メインの食事をすること」という意。
なかでも服部さんは「個食」の問題が大きいと指摘する。というのも、 「家族皆で一緒のメニューを食べることで、両親は子どもに栄養バランスを考えた食事をさせることができる。 また、子どもの食べる姿を観察すれば、それに適切に対処することができる。 たとえば、子どもがニンジンを残していたら、それをすり潰してハンバーグにいれるといった工夫ができるのです」と服部さん。
子どもは食卓のメニューを見て育ち、どんなモノをどんなバランスで摂ったらいいのかを自然に習得する。 また、自分の好きなものだけでなく、食卓に出されたものを食べることで、協調性を育むのだとも。
現在、日本の糖尿病患者は、その予備軍も含め1620万人(患者740万人、予備軍880万人)。10年後には、2000万人になるといわれている。 この状況を改善しなくては、元気な120才を創ることは難しい。「そのためにも、子どもの頃にキチンとした食習慣を身に付ける必要がある」と力説していた。
2006年04月20日